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伊豆諸島覚書

Introduction

伊豆諸島は、東京から約100km~350kmの南方海上に連なっている島々で、9つの有人島(大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、及び、青ヶ島)といくつかの無人島からなる。

何度か大島に旅行に行ったことがあり、今後も伊豆諸島には遊びに行きたいと思うので、知見をまとめておく。

Description

都内から伊豆諸島にアクセスするための最も一般的な手段は、東海汽船の運行している船に乗ることだろう。東海汽船は事実上、伊豆諸島の航路を独占している海運会社だ。また、伊豆大島でホテル経営やバスの運行など、観光事業も手広く行っている。

航空路によるアクセスも可能だが、今のところ使用する予定はないのでここでは取り上げない。

東海汽船

東海汽船の運行する船は、ジェット船と大型船の二種類に分けられる。

それぞれ、航路、料金、移動時間、居住性などに特色があるため目的に応じて使い分けたい。

ジェット船

ジェット船

大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島航路に就航している。

ジェット船たる所以は、ジェットエンジンを積んでいるからだ。翼走状態の時は文字通り「水中翼で浮いて」時速約80kmで高速移動する。

高速ジェット船セブンアイランドの正式名称はジェットフォイル。アメリカの航空機メーカーが開発した船で、ジェットエンジンで海水を吹き出し、空気のかわりに海水から揚力(浮き上がる力)を得て飛ぶ「海のジェット機」です。

東海汽船: ジェット船

なんといってもその速さが魅力で、大型船が大島まで5時間程度なのに対して2時間かからずに到着する。神津島で比較した場合、大型船が約12時間なのに対して、ジェット船は約4時間である! 差が開くのは、東京湾内には速度制限があるからだろう。距離が遠くなればなるほどジェット船の速さが魅力的になる。

速さと引き換えに、天候に左右されやすく、大型船が運行していても欠航することがある。

時間がない人や船酔いが心配な人は乗ってもいいかもしれないけど、運行中は自由に歩き回ることはできず、シートベルトの着用が必要なので大型船のほうが好き。

気になる料金だが、後述する大型船の1等以上の客室を利用する場合は、ジェット船の方が安そうだ。

大型客船(橘丸)

橘丸

主に東京~三宅島〜御蔵島〜八丈島航路に就航している。

乗ったことはない。

三宅島以降の島に観光目的で行くのは難易度高そうなイメージ。今のところ利用予定はない。

大型客船(さるびあ丸)

さるびあ丸

主に東京~大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島に就航している。

伊豆諸島に旅行に行くなら、一度は夜(竹芝23時または22時)発の大型船に乗ってみてほしい。巨大な船を散歩するもよし。甲板で海風をあびるのもよいし、レストランで食事をとるのもよい。

客室

さるびあ丸には6種類も客室があり、はじめて乗る人は面食らうだろう。私は特等以外使用したことがあるので簡単に解説してみる。

特等、及び特1等
特等、及び特1等

特等、及び特1等はJRでいえばグリーン車のようなものだ。利用者以外は立ち入りできない区画にある。また、客室は個室になっていて、入るにはカードキーが必要である。船内では度々盗難事件もあるようだが、鍵付きの個室というのはそれだけで安心感が違う。

アメニティに備え付けのシャワールームにトイレもあり、ビジネスホテルに匹敵する。

金銭に余裕があるなら有力候補の一つ。

一つだけ難点があって、それは5階に客室があるということだ。これは相当ゆれるということを意味する。海の状況にもよるのだろうが、私が利用したときは2等和室よりも寝心地が悪かったように思う。

特等と特1等の違いはベットが二段ベットか否かというだけだ。特1等は混んでる場合は相部屋になることがあるとの記載があったが4名ぴったりで利用するなら問題ないだろう。

入室したらまずは艦内スピーカーの音量を下げよう。出航時にドラを鳴らすんだけど、それがびっくりするくらい馬鹿デカい。鼓膜が破れるレベルだ。音量を切ることもできるけど、下船時や、緊急時に困るので一番小さい音量にしておくこと。

1等
1等

これはコスパが最低だったね。

私が大島に行く場合はキャンプや登山のアクティビティを行うので必ずマットを持ち運ぶ。

つまり、2等和室との違いである「布団セットの有無」の優位性がないのだ。

マットを持たない人にとってはよい候補かもしれない。

床があれば寝れるよって人は、2等和室で十分だ。

特2等
特2等

個室ではない特1等、ないし、プライベートがある2等和室といったところ。

布団があるので余裕で寝れる。

2等和室との差額が見合うと考えるなら有力候補の一つである。

2等和室
2等和室

ストイックにいくならこの部屋に決まりだ。大部屋で雑魚寝である。

マットを持参すれば寝心地も最高。なんといってもその安さが魅力的。

一応コンセントがあるのだが、他の人と共用なので使えたらラッキーくらいに思っておこう。

夜行バスのように男性と女性の区画をある程度分けているようなので、女性も安心して使えると思う。

2等椅子
2等椅子

悪いことは言わないので、往路に2等椅子を選択することだけはやめておきたい。私は夜行バスなんかは全然問題なく寝れるんだけど、2等椅子は全然ダメだった。横になれる選択肢があるなら絶対にそっちの方がいい。

復路に限って、甲板で過ごすから関係ないよって場合はその限りではない。

伊豆諸島

東海汽船の運行する船で本島から直接アクセスできるのは島を航路順に示す。

このほかにも八丈島から乗り継ぐことによって、青ヶ島という有人島に行くことができる。

大島

伊豆諸島最大の島で人口も最も多い。

島の中心には三原山と呼ばれる活火山が存在していて、40年程度の周期で噴火している。そろそろ噴火の時期なんだよなーってタクシーの運転手が言ってた。写真は伊豆大島を縦断したときのもの。「カルデラ周廻線火口一周コース」通称「お鉢回り」がおすすめ。ハイキングを目的とするなら、「大島温泉ホテル」に宿泊することをお勧めしたい。拠点としていい位置にあるし、露天風呂から眺められる三原山は絶景だ。夕食も地元の名産品を扱っていてとてもよかった。

三原山

三原山南東には日本で唯一の砂漠である「裏砂漠」が広がっている。御覧のとおり、一面火山岩でおおわれている。三原山まで来たなら是非行ってみてほしい。

裏砂漠

島の南西には「地層切断面」と呼ばれる、一万年以上かけて積もってきた火山灰の層が見られる。その見た目からバームクーヘンなんて愛称があったりする。波浮港行きのバスで通るので窓越しでも見てほしい。

地層切断面

これらをはじめとした様々な自然的な価値が評価され、伊豆大島全体がジオパークとして認定されている。

東海汽船の到着港は「岡田港」と「元町港」の二つあり、天候などを考慮して当日決定されるという仕組みになっているため、がちがちにその日の予定を組むというよりはある程度柔軟に過ごすのがよいと思う。

飲食店に宿泊施設に移動手段もバスにタクシーにレンタカーと、観光するためのインフラは比較的整っている。椿、くさや、唐辛子、べっこう漬け、明日葉など特産品も豊富なのでお土産も困らない。

利島

行ったことない。

新島

行ったことない。

サーファーの聖地と言われていてシーズン中は激混みな印象がある。オフシーズンに行きたい。

式根島

行ったことない。

神津島

行ったことない。

多幸湾公園ファミリーキャンプ場でキャンプをしたり、天上山で山登りをしたり、温泉に入ったりしたい。

三宅島

行ったことない。

御蔵島

行ったことない。

八丈島

行ったことない。

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