Shibuya.lisp TeckTalk #09に参加した
今回のShibuya.lispにはLisp界隈の大御所の川合史郎さんが登壇するというので、その時間のみ拝聴してみた。
史郎さんのLispコミュニティーへの貢献は、私が知っているだけでもこれだけある。
- Practical Schemeの運営
- Scheme処理系Gaucheの開発
技術書の翻訳、監修
思えば、はじめてLispに触れたのは「Land of Lisp」を読んだからであった。のめり込んだのも「ハッカーと画家」のおかげである。Parenのインタープリターを実装する際にいくつかのPractical Schemeの文書は相当に参考になった。このような貢献なしに、今日の私は存在しえない。この場を借りてお礼を申し上げたい。
肝心のトークは「R7RS Schemeの動向 (いまどきのSchemeって、どう?)」というタイトルで、言語仕様「RnRS」や、「SAFI」等についてお話いただいた。
個人的に一番面白かったのは、R7RS largeについて以下のように説明していたことである。
「小ささ」や「一貫性」にはあまりこだわらない。
Schemeといえば、私のような門外漢にはその小ささや美しさこそが最大の特徴と思われがちであるが仕様によってはそうではないらしい。